首相は11日にNHKのインタビューで「心からなるおわびを申し上げている。その気持ちは私も全く変わらない」などと強調。これを中国各紙は「おわび」をしたと一斉に大きく報道した。温家宝(ウェン・チアパオ)首相の4月の訪日を前に、問題の火消しをしたとの見方もある。
だが、米メディアの扱いは冷めている。一部通信社が発言と事実関係を伝えたが、大きな扱いにはなっていない。
ロイター通信によると、決議案を提出した民主党のマイク・ホンダ下院議員は12日、首相の発言について「心強いし、女性たちの計り知れない苦痛を認めたことは喜ばしい」と評価。ただ、「首相のコメントは個人的なものであり、決議案が求めている日本政府の公式な謝罪にはならない」とも語った。
一方で、ホンダ氏は日米同盟の重要性を強調。本会議での採決時期について、4月か5月の首相の訪米後になるとの見通しを示している。