同容疑者は昨年12月21日午後10時半ごろ、JR湖西線堅田〜京都駅を走行中の普通電車の先頭車両で、ほかに乗客がいないのをよいことに、「おれはヤクザだ」などと大津市の女性パート店員(27)を脅し、レイプ。京都駅で反対方向の電車に乗り換えると、同日午後11時20分ごろ雄琴駅のトイレに女子大生(20)を連れ込み、同様の犯行に及んでいた。
犯行はこれだけではなかった。同様手口を調べたところ、昨年8月3日深夜、京都〜新大阪間を走行中の特急「サンダーバード50号」で、乗客の20代の女性をトイレに連れ込みレイプしていたことも判明。新大阪で下車した女性から被害届を受けた大阪府警は近く逮捕する方針だ。
滋賀県から大阪府にかけてのJRの電車内などで、犯行を重ねていた同容疑者だが、滋賀県湖南市の実家近くに住む知人は「以前からレイプまがいの行為を繰り返していた」と証言する。
知人によると、同容疑者は九州出身の父親と、地元出身の母親の長男として生まれ、両親と妹の4人で公営住宅で暮らしていた。地元の小、中学校を卒業後、父親の建設業などの手伝いをしていたという。
「17、18歳の女の子の後を付け、家に入る一瞬を狙って押し入っていた。家人がいれば逃げるが、不在なら、わいせつ行為に及んでいた。同じような被害を受けたのは、たくさんいたが、田舎のことなので、みんな警察に届けるのを渋っていた」
また、別の関係者によると、同容疑者は約10年前、隣の家に侵入し、若い女性の部屋に侵入し、パンティーを被って部屋を物色していたところを、女性の家族に見つかったこともあるという。
同容疑者の行動はしだいにエスカレートしていく。1999年6月には、知人女性=当時(20)=を呼び出し、乗用車内でレイプしたとして滋賀県警に逮捕。さらに2003年5月には、JR草津線の駅構内で女性会社員=同(22)=の背中を蹴るなどの暴力事件を起こし、再び同県警に逮捕されている。まさに「琵琶湖の性獣」ともいえる同容疑者。女性の安全のためにも厳刑が下るように祈るばかりだ。
ZAKZAK 2007/03/13