世論調査は都内在住の20歳以上の男女計500人にインターネットで行った。そのうち、「誰に投票したいか?」との質問では、石原知事が29%でトップ。これに浅野氏が20.8%と続き、12日夜に出馬を断念した丸山和也弁護士(61)が9%と続いた。「決めていない」と回答した人は32.4%いた。
今回の都知事選は、自民党が支持する石原知事と、民主党が支持する浅野氏による“事実上の一騎打ち”とみられている。当初は「圧倒的に優位」とみられていた石原知事だが、浅野氏が10%以内で肉薄しているのは要注目だ。
というのも今年1月、宮崎県知事選で勝利した東国原(ひがしこくばる)英夫(そのまんま東)知事は、投票1週間前まで10ポイント前後の差を付けられていたが、無党派層を取り込んで一気に大逆転しているためだ。
一方、石原知事の3選出馬を「良い」と答えたのは46.8%で、「悪い」と回答した34.6%を上回った。
その石原知事については、「意志が強くてはっきり物を言う」「革新的」「カリスマ性があり、有言実行」などと評価する声があがった一方、「傲慢(ごうまん)」「親バカ」「少々私利私欲に走りすぎ」など、一連の都政私物化問題を意識する回答も目立った。
また、都知事を選ぶ基準としては、「指導力」が33.7%でトップで、「人柄」の31.7%、「政策」の27%と続いた。
政治評論家の森田実氏は「石原知事にはかつての圧倒的強さはない。2期8年の実績にはプラスもあるが、マイナスも多い。一方、ネガティブキャンペーンを仕掛けられた浅野氏は当分苦しい。ただ、実際の選挙戦に入れば、組織力がある石原知事と浅野氏の一騎打ちになるのでは」と分析している。
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ZAKZAK 2007/03/13