幹事長会談では、３党共同で農水相の事務所費問題を追及するプロジェクトチームを結成し、事実解明を進めることでも合意した。
これに対して塩崎恭久官房長官は会見で「（松岡氏は）適切に公開している」としつつ、喚問に関しては「国会で決めてもらえればと思う」と、与野党協議を見守る考えを示した。
ただ、自民党の中川秀直幹事長は記者会見で「安倍晋三首相が答えている通りだ」と指摘。報告に問題はないとして喚問要求には応じない立場を重ねて示すなど、政府・与党は“松岡隠し”に必死の様子。
こうした中、連立与党を組む公明党からは「松岡氏の答弁は国民の理解を得られない」（幹部）「松岡氏をかばうことはしない」（ベテラン）との声が噴出。
１３日の閣議後会見でも、高市早苗沖縄北方担当相が「今の説明では分からない。どういう費目でいくらかかったのか、ざっくりしたものは出せるのではないか」と説明責任不足だとの認識を表明。山本有二金融相も「納得できるような説明をする義務がある」と指摘するなど、ジワジワと松岡包囲網は狭まっている。
松岡氏がきちんとした説明ができない場合、安倍首相の任命責任に飛び火する可能性もあり、「政治とカネ」問題は予断を許さない状況になってきた。
ZAKZAK 2007/03/13