全有権者の約3分の1が対象となった今回の地方選を、各党は今年12月の下院選の前哨戦と位置づけて戦った。統一ロシア代表のグリズロフ下院議長は12日、今回の地方選全体で同党45%、野党の共産党16%、公正なロシア15%、極右で親政権の自民党が11%をそれぞれ得票するとの見通しを語った。下院選でもこの4党で議席を分け合うとの観測が強まっている。民主派の右派連合は今回、4地方で各1議席獲得にとどまる見込み。
一方、政府系ロシア新聞によると、今回の選挙では野党の「ヤブロコ」が主な支持基盤のサンクトペテルブルクなど6カ所で、右派連合は4カ所で、立候補届が受理されなかった。選管は書類の不備などを理由としているが、野党側は選挙参加の機会を不当に奪われたと反発している。