2007年03月12日(月) 21時31分
アイドルマスター:一見ギャルゲー、実は硬派なゲーム性 グラフィック向上の超豪華版(毎日新聞 まんたんウェブ)
新人プロデューサーとなって、担当するアイドル候補の女の子をトップアイドルを育て上げる人気のアーケードゲーム「アイドルマスター」がXbox360に登場した。
プレーヤーは、さまざまなミニゲームでアイドル候補に「レッスン」を受けさせ、能力値を上げていく。選択式の「営業」イベントで、女の子とのコミュニケーションを重ねつつ「思い出」をためる。準備が整ったら、いよいよ「オーディション」に挑戦だ。
「オーディション」はネット対戦にも対応しており、全国のプロデューサーたちが育てた「自慢の娘」同士がぶつかり合う。めでたく勝利できれば、各オーディションのランクに応じたファンが増える。彼女たちの晴れ舞台、テレビ出演ビデオを鑑賞しながら一服しよう。
こうして成功と失敗を繰り返した1年(52週)後に、お別れの日がやってくる。最終イベント「お別れコンサート」では、思わず目頭が熱くなる。それを終えたとき、これまでの歩みに見合った「結末」が待つ……。
初めてのプレーでは、レッスンや営業に、どれだけ期間を割けばよいかも分からず、女の子の変動する「テンション」に振り回され、思い通りの結果を出すのは難しい。時間はあっという間に過ぎてしまい、大スターの道は遠い夢だ。
そこで「次こそ、この子をもっと華やかな舞台に立たせてやりたい!」と思ったら、もうこのゲームにどっぷりハマっている証拠だ。プレーを重ねて自分なりのセオリーをつくりつつ、スムーズにファンを増やせるようになれば、大スターへの道は開けてくる。
Xbox360版は、かなり力の入った移植がなされている。アイドルの持ち歌が大幅に増加して16曲に、新キャラクターを追加して女の子は11人となった。アーケード版もボリュームに定評のあったゲームだが、Xbox360版はさらに増量した超豪華版だ。アーケードで数万円単位でつぎ込んでしまった……、という人も多いだけに、残りコインを考えずにじっくり攻略できるのがうれしい。描き直したグラフィックも、曲ごとに作られた細やかなダンスに、自然にゆれる髪やスカート、カメラを追って動く目線、豊かな表情……と、隅々まで作り手の愛情が感じられる出来栄えだ。