裏金問題の説明を終え、コミッショナー事務局前で報道陣に経緯を話す西武・太田秀和球団社長
西武から裏金問題の説明を受け、記者会見する根来泰周コミッショナー代行
太田社長は報告書について「今の段階の全容」としたが、根来コミッショナー代行は「報道されている内容と変わらなかった。不明解な点があったので、こちらからの指摘に耐えうるよう、資料を整えてもらうようお願いした」と話した。
西武は第三者をメンバーとした調査委員会を設置し、再度、報告することにしている。根来コミッショナー代行は「多くいる野球選手の中から、どうしてこの2選手をピックアップしたのか」「ポケットマネーで出せる金額ではない。社内の経理手続きはどうしており、どう責任が分担されていたのか」など、調査ポイントを具体的に指示した。
処分は報告書が再提出されてから決まる。根来コミッショナー代行は「私見だが、制裁金を取るだけではこういう事案をなくすのは難しい。ドラフト会議で上位の順番をひとつ西武だけ見送らせるというやり方も考えられる」と話した。
利益供与を受けていた選手の1人が在籍する早稲田大では、東京六大学連盟からの報告書提出の要求を受け12日、学内に調査委員会を設置し、第1回の会合をもった。スポーツ科学学術院の村岡功教授を委員長に学外の弁護士ら計9人のメンバーで構成され、今後、関係者から事情を聴く。13日にも、委員を早大のキャンプ地である沖縄に派遣し監督らから話を聞くと見られる。