「行列のできるブログ 丸山法師の徒然草」。丸山氏が昨年1月、始めたブログである。
テレビ番組の収録余話や地方講演のエピソード、身近な法律問題などについて、丸山氏の素直な気持ちがつづられるが、注目すべきは政治や社会問題、歴史に関する記述だ。
まず、「国家のリーダーとして必要な資質は“徳”である」(2006年9月2日)と説き、「(政治家は)国民の代表として、それなりの待遇を持って選ばれている以上、社会や国のために尽くして当たり前で、それ以上に勲章を欲しがるのはおかしい」(同月11日)と指摘する。
政界に横行する二世議員にも厳しく、「あまりよろしくない。新たに政治を志す人物が出にくい環境だからだ。そのような状況が広がれば、政治そのものに活力がなくなってしまう」(同年10月4日)とズバリ。子息2人が国会議員である石原知事には耳が痛い?
政治の大衆迎合主義にも批判的で、「いかに素晴らしい政治理念を持っているかではなく、人気があるか否かで決まってしまうようでは、ろくな政治は望めない」(同月7日)といい、パフォーマンス政治の代表として小泉純一郎前首相と田中真紀子元外相を挙げ、 「本当に大事なのは、国民の人気を取ることではなく何を行うか?である」(同)とも指摘。
教育についても、台湾の李登輝元総統の「日本人には内側から湧き上がる強い力があり、それをコントロールする力に長けている。また、自然と共存しているところに美学を見出す、世界に珍しい民族である」との言葉を引き、「そんな日本の価値を失わないためにも(中略)日本的な感性の育成をたたえる教育が必要だ」と呼びかける。
なかなかの硬骨漢。来週半ばには結論を出すというが、出馬すれば台風の目になるか。
ZAKZAK 2007/03/12