サッポロホールディングスは12日、2月のビール類販売数量(発泡酒、「第3のビール」含む)が前年同月比約10%増で、10カ月ぶりに前年を上回ったと発表した。
サッポロは、米系投資ファンドから買収提案を受けている。ビール事業は不振続きだが、買収騒動で消費者の“応援効果”が働いたもよう。サッポロは「予想以上の売れ行きだ」(広報室)としている。
2月に発売した第3のビール「うまい生」が好調に推移し、第3のビール全体では約50%増となった。主力のヱビスは売れ行きを伸ばし、約10%増となった。1月から3月上旬までの累計でも約20%増となった。
ビール酒造組合などが12日発表した2月の大手5社の出荷量は、前年同月比2.9%減の3226万ケース(1ケースは大瓶20本分)だった。前年よりも営業日が少ないことが影響し、2カ月ぶりのマイナスとなった。
ZAKZAK 2007/03/12