数千年の時を超え、出雲神話の世界がよみがえる—。島根県の荒神谷遺跡で発掘された銅剣358本(国宝)や加茂岩倉遺跡の銅鐸(どうたく)39個(重要文化財)を一堂に集めた「島根県立古代出雲歴史博物館」が10日、同県出雲市に開館した。両遺跡から出土した青銅器すべてが常設展示されるのは初めて。
延べ床面積約1万2000平方メートルの館内には約9年間かけて保存処理された銅剣のほか、平安時代に高さ約48メートルあったと伝わる出雲大社本殿の復元模型や、2000年に大社境内で出土した鎌倉時代の宇豆柱(うづばしら)も展示されている。
オープニング特別展として、全国の神社から国宝や重要文化財の神宝、装束約630点を集めた「神々の至宝」を5月20日まで開催する。毎月第3火曜日休館だが、3月中は無休。
ZAKZAK 2007/03/12