四国霊場八十八カ所の八十八番札所で僧侶に注意されて刃物をちらつかせたとして、香川県警は9日、銃刀法違反の現行犯で大阪市西成区の無職の男(71)を逮捕した。
県警さぬき署によると、男は「高松に行ってくる」と親せきに言い、6日に香川県入り。つえは持っていたが、すげがさや白装束の遍路グッズはなく、回った札所も3カ所だけの“プチ遍路”だったという。
調べでは、男は9日午後零時半ごろ、大窪寺(同県さぬき市)の結願(けちがん)したお遍路さんが最後につえを納める窓口を訪れた。僧侶(41)からつえのカバーを外すよう注意され、「気にくわん」と激怒。クッキングナイフ(刃渡り約12.3センチ)を取り出し、駆け付けた警察官に近くの駐車場で所持の現行犯で取り押さえられた。
「ナイフは身を守るため」としているが、お遍路に来た理由ははっきりしないという。
ZAKZAK 2007/03/12