ロゼッタ搭載の着陸機が撮影した画像。太陽電池パネルを展開したロゼッタの下に火星が広がる=ESA提供
彗星に接近するESAの探査機ロゼッタのイメージ=ESA提供
ESAによると、ロゼッタは先月25日、火星に約250キロまで接近し、惑星の重力を利用して速度や軌道を変えるスイングバイに成功した。
画像は、ロゼッタに搭載されている彗星着陸機が、火星とすれ違いざまに高度約千キロから撮影したもの。ロゼッタの下に球形をした火星が、探査機の左右に展開している太陽電池パネルなどとともにとらえられた。今回の接近で、火星の表面に浮かぶ雲の層の詳しい画像も撮影している。
ロゼッタは04年3月に打ち上げられた。今後は地球に再び接近して軌道を変えて小惑星を観測した後、14年にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に着陸する予定だ。