まず空襲当時に八歳だった二瓶治代さんが、自身の体験を報告。炎に追われながら逃げまどい、緑色の火に包まれて立ちつくした人を見たこと、街は黒こげの死体であふれていたことなどを語り、「残虐非道な戦争体験は子どもたちに絶対にさせたくない」と訴えた。
続いて空襲について学習した都立葛飾野高校と芝商業高校の生徒らが、被害者の体験談を元に自分たちでつくった紙芝居を上演。逃げる途中で家族がバラバラに離散してしまう悲劇を熱演した。
また作家の井上ひさしさんが講演し、空襲を指揮した米軍のカーチス・ルメイ司令官に日本が戦後、勲章を与えた事実について「何てバカバカしいんでしょうか」と説き、「戦争で死ぬのは私たちのような普通の人。偉い人は死なない。あらゆる戦争に大義や正義はありません」と語った。 (原昌志)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070311/lcl_____tko_____003.shtml