サッカーJ1の横浜FCと横浜F・マリノスが10日、横浜市神奈川区の三ツ沢球技場で戦った。横浜市を本拠とするチーム同士の「横浜ダービー」は、99年に横浜フリューゲルスが消滅してなくなったが、今季、横浜FCがJ1に昇格して復活した。9年ぶりに二つのチームが火花を散らした試合は、1—0で横浜FCが勝ち、J1初勝利をマリノスから挙げた。
(山田知英)
1万3737人が入場した三ツ沢球技場は立ち見客も出て満員に。スタンドは横浜FCを応援する水色とマリノスの青色で真っ二つに分かれた。
試合前、横浜FCのサポーター、鈴木亮三さん(32)は「横浜のチーム同士で優勝争いができたらいい。久保竜彦選手や奥大介選手には古巣を見返すつもりで頑張ってほしい」。
マリノス側の吉原弘樹さん(33)は「久保選手と中沢佑二選手の攻防が楽しみ。中沢選手が完璧(かんぺき)におさえてくれると思う」と話した。
試合は前半7分、横浜FCのDF早川知伸選手がゴール前のスペースに走り込み、パスを受けるとゴールキーパーの頭上を越えるシュートで先制。横浜FCのサポーターから歓喜の声がわき上がった。この1点が決勝点となった。
横浜FCの高木琢也監督は「マリノスとの対戦で燃えない選手はいない。タツ(久保選手)も奥(選手)も相当気合が入っていた。試合を一つひとつ重ねることで選手たちの自信が深まっている」と試合を振り返った。
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000703120001