南アルプス市西野の手塚公男さん(62)のサクランボ農園には、790平方メートルのビニールハウスの中に「高砂」など25本の木が植えられている。甘い香りが漂う中、妻のまつ子さん(57)らが約1・5メートルの棒の先に毛をつけた道具を使って花のめしべ一つ一つに花粉をつけていた。
花粉は去年の4月に別の畑から採取したもので、マイナス30度で1年間冷凍保存していた。今年は花が咲き始めた2月下旬から作業を開始。花が咲き終わる3月中旬ごろまで、雨の日を除いて毎日授粉作業を行う。
手塚さんは「今年もいい花が咲きそろった」と満足そう。実が食べごろとなる4月中旬から出荷する予定だ。