武器と兵士は各地の駐屯地に収容され、国連要員が監視する。日本の自衛隊から派遣予定の数人も監視に加わる。
登録された毛派の武器は3475点、兵士は3万1152人で、兵士に比べ武器の数が少ないため、軍や現政権から疑う声も上がる。毛派のプラチャンダ議長は「武器の一部は川に流されたり、燃えたりした」と釈明。UNMINは「武器を隠している可能性は排除できないが、おおむね満足できる」とした。
制憲議会選挙は王制存続の是非が焦点だが、準備を進めるための毛派を含む暫定政権の発足が遅れている。毛派による他人の不動産の占拠や、武器を持って駐屯地を離れる行為に、現政権の批判が強いためだ。
一方、暫定議会は9日、平野部住民の権利拡大要求を受け、連邦制導入や平野部人口を反映した新選挙区を設ける暫定憲法改正案を可決。この新選挙区の設定にも時間がかかるとみられる。