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2007年03月10日(土) 00時00分

イオン・ダイエー連合誕生 国内最大 売上高6兆円超 資本・業務提携を発表し、記者会見で握手する(左から)イオンの岡田元也社長、丸紅の勝俣宣夫社長、ダイエーの西見徹社長=9日午後、東京都千代田区内幸町の帝国ホテルで(池田千恵子撮影) 東京新聞

 流通大手のイオンと経営再建中のダイエー、ダイエーの筆頭株主の丸紅の三社は九日、資本・業務提携で最終合意したと正式発表した。イオンは丸紅からダイエー株15%、ダイエーから食品スーパー、マルエツ株20%を取得し、ダイエーの再生を支援する。イオンとダイエーの連結売上高の合計は六兆円を超え、セブン&アイ・ホールディングスを抜いて国内最大の流通連合の誕生となる。 

 イオンは総額六百二十七億円で、三月末までにダイエーとマルエツの株式を取得。ダイエーに対し取締役二人、監査役一人を派遣する。イオンとダイエーは今後、商品開発や仕入れ、物流などの共同化や、情報システムの共同利用を進め、コスト削減と営業力強化を目指す。これに伴い、丸紅とイオンはダイエー支援での協力関係を確実にするため、今後三カ月以内に相互に百億円程度の株式を持ち合う(保有比率は互いに1%未満になる)ことを決めた。

 三社は昨年十月に提携内容の大枠を発表し、今回の最終合意に向け、協議を続けてきた。提携によって、イオンはダイエー、マルエツとも丸紅に次ぐ二位株主となる。

 一方、ダイエーは有利子負債を二月末までに千五百億円に圧縮しようと資産売却を進めてきたが、二千二百億円までしか下がっていない。

 ダイエーの西見徹社長は昨年十月、傘下のオーエムシー(OMC)カードの株式売却について、「考えていない」としていたが、九日の会見では「選択肢の一つとして検討する考え」と述べ、方針転換を明らかにした。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20070310/mng_____kei_____002.shtml