安倍首相は10日、自民党党紀委員会で衛藤晟一・前衆院議員の復党が10対7の小差評決で了承されたことについて、こう評価してみせた。訪問先の広島県東広島市で記者団に語った。
首相は9日の評決前、党内にある復党への不満について「そんな不満、くすぶっていませんよ。だれがいます? (不満な人は)いないんですよね」と強気に語ったばかり。ところが、予想外の展開になったため、10日は一転して「多数決で決めてはっきりしてよかったと思いますね。自民党は活力のある、ダイナミックな議論をする党ですから」などと言い訳に終始した。
記者団から「(小差の評決は)予想外だったのか」と突っ込まれると、「(不満が)くすぶるというのは、この後も引きずるということで、もうこれでないと思います」と弱気そうだった。