成田国際空港会社(NAA、旧新東京国際空港公団)発注工事をめぐる談合事件で、NAAは9日、東芝など請負業者3社が、違約金相当額として工事額の10%(計約7650万円)をNAAに返還することに合意した、と発表した。
対象工事と返還業者、返還金額は▽第1旅客ターミナルビル第5サテライト新築工事=東芝、約4772万円▽南部貨物上屋第2期受変電設備工事=日新電機、約2097万円▽南部貨物官庁事務所受変電設備工事=富士電機システムズ、約787万円。
この事件では、06年3月、競売入札妨害罪に問われた公団元幹部2人に有罪判決が言い渡され、確定している。
事件をめぐっては、06年8月に会計検査院の指摘で、NAAが談合が行われた場合に違約金を請求できる条項を工事契約に盛り込まなかったことが判明。NAAは3社に違約金の請求をできずにいた。
指摘後、NAAは談合による損害額を内部で検討。「工事金額の10%相当が妥当」と結論づけ、3社と協議した結果、全社が今月中に返還することで合意したという。
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