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2007年03月10日(土) 00時00分

高校生に仏物理学者講義読売新聞

県立掛川西高、超伝導現象の実験も

 最先端の科学技術の研究に取り組む大学教授らから講義を受ける特別講座「大学教官出張授業」が9日、掛川市の県立掛川西高校で開かれた。


マリオドさん(左から2人目)の指導で、液体窒素を使った実験に挑む掛川西高の生徒たち

 高度な授業で、生徒たちの科学技術への関心を高めるのが狙い。これまでは国内の大学教授を招いていたが、今年は日本学術振興会(JSPS)主催の「サイエンス・ダイアログ事業」に参加。JSPSが招いたフランスの実験物理学者マリオド・メアッソンさんから、理数科の1、2年生79人が、物質の温度と電気抵抗の関係、超伝導現象などについて講義を受けた。

 マリオドさんは現在、JSPSの特別研究員として大阪大学大学院で研究生活を送っている。

 この日の演題は「低温、高圧下における物質の性質の変化」。授業は通訳が付いて英語で行われ、超伝導体の上に強力永久磁石を置いて磁力線が反発するのを見る実験では、浮き上がった磁石に生徒たちから歓声があがった。

 1年生の鈴木一秋君は「英語で分からないところもあったが、とても新鮮な授業だった。今度は数学の授業も受けてみたい」と話していた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news001.htm