調べではマ社の複数の口座には、厚労省の補助金を受けていた研究者とみられる複数人物からの入金があり、合計額は約三千万円にのぼったという。
中村容疑者は、二〇〇一、〇二年度の厚労省科研費の余剰分約二百十万円を返還せず、だまし取った疑いで逮捕された。
余剰金を隠すため、当時出向していた鹿児島県保健福祉部の部下で、京都府立医科大医学部教授の分担研究者を務めていた課長補佐らに指示。プリンターのインクカートリッジなどの消耗品をマ社から購入したことにして、同社の銀行口座に振り込ませていた。
同課は、複数の研究者とみられる人物からマ社へ振り込まれたのは、だまし取った補助金の可能性があり、一部が中村容疑者に流れていた疑いもあるとみて、押収した資料の分析を進める。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070310/eve_____sya_____003.shtml