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2007年03月10日(土) 00時00分

1週間で愛は実るか?!/ラクダ繁殖作戦朝日新聞

 国内で数が少ないフタコブラクダを繁殖させるため、秋田市浜田の大森山動物園に、千葉県からメスのラクダが訪れ、同園のオスと「お見合い中」だ。交配を試みるために大型動物をこれほど長い距離を一時的に移動させるのは珍しいという。お見合いの期間は14日までの1週間。無事、成功するか——。

 来園したのは「市原ぞうの国」(千葉県市原市)の「クララ」(メス・10歳)。お相手は大森山動物園の「楽楽(らく・らく)」(オス・4歳)だ。人間の年齢にすると、クララが40代前半、楽楽が10代後半ぐらいという。

 車で運び8日から同じ運動場に入れている。初日はクララが威嚇するような動きを見せたため、楽楽が驚いてあまり動かなかった。だが9日にはクララの緊張が解け、楽楽の動きも活発になってきた。自然交配を目指している。

 フタコブラクダは、オスとメスの相性が極端に悪い場合は互いに攻撃し合うが、そうでなければオスがメスの後を追って歩くなど仲の良い様子を見せる。ラクダは繁殖の相手をそれほど選ばないという。

 お見合い期間が1週間に限られたのは、大森山動物園が開園を17日に控えており、その準備があるためだ。ラクダなどを受け持つ飼育展示担当の西方理さんは「せっかく遠くからやって来てくれたのでうまくいってほしい。難しくなっているラクダの繁殖に貢献したい」と話している。

 大森山動物園によると、フタコブラクダは国内の20園で計38頭が飼育されている。うち雌雄がそろっているのは同園を含めて10園。だが、高齢化が進んで繁殖が難しいという。国外からも、伝染病の発生で輸入規制があり連れてくるのは困難という。

http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000000703100002