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2007年03月10日(土) 07時02分

東京エレクトロン、3年後操業目指す 当初従業員1000人河北新報

 半導体製造装置メーカーの東京エレクトロン(東京)が9日、宮城県大和町小野に造成予定の工業団地「大和リサーチパーク」に、新工場を建設する計画を発表した。2009年中に着工し、10年春には需要の高まりが見込まれる半導体製造装置などを生産・研究開発する。東哲郎会長、佐藤潔社長が宮城県庁を訪れ、工業用地取得(30ヘクタール)の協定書に調印した。

 新工場は子会社が運営し、投資額は用地買収額を含めて200億—300億円規模。操業当初の従業員は約1000人で、半導体製造用のエッチング装置などの生産、研究開発する拠点にする。

 同社のエッチング装置の生産額は約1800億円で、好調な半導体需要を受けて「数年後には3000億円規模に生産拡大できる」(東会長)という成長分野。このため新工場には、山梨と東京エレクトロンAT宮城事業所(宮城県松島町)の生産を集約させ、生産開発能力を高める考えだ。

 同社の半導体製造装置の売上高はアプライドマテリアルズ社(米国)に次いで世界第2位。岩手、宮城、山梨、熊本に生産拠点があり、集約後の宮城事業所の取り扱いは未定としている。

 県庁で記者会見した東会長は、宮城進出を決めた理由について「大学や高専に優秀な人材が集まり、産学官連携も進んでいる。製造開発力を高める世界戦略に適している」と説明。村井嘉浩宮城県知事は「人材確保や税制優遇などあらゆる支援を尽くしたい」と語った。

 用地は、県土地開発公社が2007—08年度に50ヘクタール造成し、30ヘクタールを同社に売却する予定。宮城県にとっては、工業団地の造成は第2仙台北部中核工業団地(1997年着工)以来となる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070310-00000007-khk-l04