出会い系サイトなどへの接続をきっかけに未成年者が凶悪事件に巻きこまれるケースが増えているため、県警などは9日、有害サイトへのアクセスを制限する「フィルタリングサービス」のPRなどに努めるよう、携帯電話3社に要請する。県警少年課は「少年や少女が事件に巻きこまれないように、水際で食い止めたい」としている。
同課によると、出会い系サイトへのアクセスをきっかけに未成年者が事件に巻きこまれたケースは06年に12件あった。10人を検挙し、被害者9人を保護した。05年は4件発生し、5人を検挙して4人保護しており、増加の傾向にある。児童買春や強姦(ごう・かん)など、凶悪事件の被害者もいた。
要請先はNTTドコモ、auのKDDI、ソフトバンクの3社で、契約時点に「フィルタリングサービス」の周知徹底を図ってもらい、積極的に利用を勧めるよう求める。同課は「中学や高校の入学を機に、携帯電話を購入することも多い。保護者にフィルタリングサービスを知ってほしい」と話している。
NTTドコモ、au、ソフトバンクとも、「フィルタリングサービス」は無料で利用できる。
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