ゲーツ米国防長官は7日、07年の国防費が前年比17.8%増に上る中国の軍事力について「中国が米国の戦略的敵対勢力だとはみていない。ある分野では協力相手で、ある分野では競争相手だ」と述べるとともに、「彼らの動向を注視している。双方の信頼構築のため、両国関係のあらゆる面で中国と関与していくことが大事だ」として、対話の継続と、透明性の向上を求める考えを示した。
定例記者会見で発言した。国防予算の水準については、「中国の意図がどこにあるのか語るものではない。だが、能力の増強ははっきりしており、それは衛星破壊実験や潜水艦の作戦などについてもいえることだ」との見方を示した。さらに「私の推察では、公表された数字は軍事予算全体を反映していない」と指摘した。