芝氏らは、松岡氏が二〇〇五年の政治資金収支報告書に五百七万円の光熱水費を計上したのには不正計上の疑いがある、として参院予算委員会で追及。松岡氏は「還元水(浄水器)をつけていて、暖房なども含まれる」と説明したものの、詳細の公表を拒んだため、芝氏らは「実地調査」に踏み切った。
芝氏らは午前九時ごろ事務所を訪れたが、松岡氏は不在。応対した松岡氏の秘書に「お邪魔すれば一目瞭然(りょうぜん)だと思ったもので」と来訪の理由を説明したところ、秘書は「本人がいる時に来てほしい」「時間がとれれば大臣が応対する」の一点張り。事務所の設備について説明しようとはしなかった。
室内を一通り見回した芝氏は「浄水器なりストーブなりを拝見させてもらえないかとお邪魔しましたが、見当たりませんね」とチクリ。視察後、記者団にも「言われている浄水装置も、多くの冷暖房装置も見当たらなかった」と語った。一方の松岡氏は記者会見で「現行法制が(詳細公表は)求めていないことになっており、差し控えたい」と繰り返すにとどまった。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20070309/eve_____sei_____001.shtml