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2007年03月09日(金) 10時00分

久間大臣秘書給与肩代わり日刊ゲンダイ

 安倍内閣に新たなスキャンダルが噴き出した。久間防衛相の公設第1秘書が私設秘書時代の90年頃から5年間にわたり東京都内の貿易会社から総額1000万円前後の給与を受け取っていたことが発覚した。
 貿易会社は88年に設立され、久間氏の元秘書が役員を務めていた。そこから私設秘書に支給された給与は月額約15万円で年間約180万円。秘書本人も肩代わりを認めているという。政治資金規正法では、秘書給与の負担は「寄付」として政治資金収支報告書に記載しなければならない。ところが収支報告書にも記載していなかった。
 久間大臣は6日の記者会見で「10年ほど前の話で知らなかった。私は関係ない」と強調したが、報じられたスキャンダルの多さと怪しい交友関係は自民党でもピカイチ。イトマン事件の許永中との関係は有名だし、佐川急便事件でも名前が挙がった。10年前の防衛庁長官時代に暴力団の組長や右翼団体と関係が深い不動産会社社長らを庁内に招き入れたことでも知られる。安倍首相の任命責任がまた問われそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070309-00000014-gen-ent