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2007年03月09日(金) 07時02分

今度はゴルフ場会員権 福島・泉崎村移住推進第2ラウンド河北新報

 定年後、ゴルフざんまいの日々はいかが—。福島県泉崎村は4月から、村営の住宅団地「天王台ニュータウン」の宅地購入者を対象に、近隣ゴルフ場の会員権の購入費用を一部補助する制度をスタートさせる。団塊の世代の大量退職を見込んだ制度で、8日開会の村議会定例会に関係条例案を提出した。村は「接待抜きのゴルフを楽しみ、心身ともに健康になってほしい。希望者には再就職の仲立ちもします」とPRしている。

 天王台ニュータウンは「新幹線(新白河駅)利用で東京まで90分、仙台まで60分の好立地」がセールスポイント。分譲を促進するため村は2004年、宅地購入者に1人300万円を上限とする新幹線通勤費を助成する制度を導入したが、現在も197区画のうち85区画が売れ残っている。

 今回はさらに、ゴルフ場会員権購入者に30万円までの補助金を出す優遇制度を上積みする。地域振興の観点から、対象は泉崎村のある西白河郡と白河市、東白川郡に立地するゴルフ場に限る。

 白河地方には16カ所のゴルフ場があり、5カ所が今も会員権を販売中。相場が高い首都圏と違い、30万円程度で会員権を手にできる所もあり、ゴルフ好きには大きな魅力になると判断した。

 泉崎村は、標準的な収入に対する借金返済額の割合を示す実質公債費比率が30%を超え、全国ワースト5に名を連ねる。工業団地や住宅団地の造成などで抱えた借金を返済中で、天王台ニュータウンが完売すれば財政再建のシンボルとなる。

 同団地は400平方メートルを超す宅地で1300万円程度。村は団地への定住を促進しようと、役場内に無料の職業紹介所を設けている。4月7日には地元10社の採用担当者と東京都内で就職説明会を開く予定だ。連絡先は泉崎村企画調整課0248(53)2238。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070309-00000008-khk-l07