「浄水器なんか付いていないじゃないですか!」。松岡事務所に足を踏み入れた検証チームの面々は、流し台を指さしてこう叫んだ。
無料である議員会館の光熱費だが、松岡氏の政治資金団体は2005年分の政治資金収支報告書に約507万円、同年までの5年間で約2880万円を計上している。
この理由について、松岡氏は5日の参院予算委員会で、「還元水(の装置)を付けており、別途、暖房などが含まれている」と答弁していた。
この真偽を確かめるため、民主党検証チームは同日午前9時ごろ松岡事務所を訪れ、「浄水器と暖房を確認させてほしい」と求めた。
松岡氏の秘書は「大臣がいるときに来てほしい」と断ったが、検証チームの面々は入り口近くの流し台をさして、「水道はここにしかないですね」「どこに浄水器があるのですか?」などと矢継ぎ早に質問した。
芝氏は調査終了後、「浄水装置もなく、多くの冷暖房装置も見当たらなかった。(収支報告書の)光熱費部分が虚偽である可能性が高くなった」と記者団に述べた。
同日午後の参院予算委で、民主党の浅尾慶一郎議員がこの問題を追及したが、松岡氏は「現行制度に基づき適切に処理している」と答弁するだけ。これで国民が納得すると思っているのか。
ZAKZAK 2007/03/09