「誰もが同じ給料では、イノベーション(革新)を阻害する」と持論を述べるのは青木初夫日本製薬工業協会会長(70)。「格差は付けないといけない」とも明言するのは、成果に応じた報酬の差こそが、やる気や革新を生み出すとの信念に基づいている。
イノベーションの現状には不満が多い。一例として、医師が書くカルテはいまだに鉛筆書きが主で、電子カルテが浸透しないと嘆く。「イノベーションは新しいものを作るので、利害関係(の問題)が出る。それを壊すことを気にしている」ためだという。日本は「割を食う人の反対を押しのけて強引にできない社会だ」と憤まんも隠そうとはしない。
ZAKZAK 2007/03/08