アダルトサイトの利用料金を滞納しているなどと偽り、金をだまし取っていたとして、広島、静岡両県警の合同捜査本部は8日、自称・債権回収代行業の高橋博康被告(31)(本人確認法違反罪で起訴)=埼玉県川口市=ら4人を詐欺容疑で逮捕した。
高橋被告らが所有していた他人名義の100以上の銀行口座には計約15億円あり、捜査本部は、被害者から振り込ませた金とみている。
調べでは、高橋被告らは共謀して06年11月、携帯電話でアダルトサイトに登録していた福島県の男性(25)と長野県の女性(41)に電話し、「代金を払っていない」などと偽り、計約180万円を振り込ませた疑い。
高橋被告は、アダルトサイト利用者の携帯電話番号などの情報を「名簿屋」から購入。だまし取った金額の10%を給料にする歩合制で約20人のアルバイトに電話を掛けさせていたという。