発端は6日、衛星放送の「独立テレビ・プラス」が今後4年間、ロシアのプレミアリーグと全試合を中継する独占契約を結んだことだ。契約総額は1億ドル(約116億円)という。
だが、これを見る契約料は地域によって年間9千ルーブル(約4万1千円)から1万7千ルーブル(7万7千円)に上る。プーチン大統領は「一般のサッカーファンに出費を強いる。無料で見る機会を奪ってはいけない」とし、有力後継候補のメドベージェフ第1副首相に直接、善処策を講じるよう命じた。
これを受けてロシア・サッカー協会のビタリー・ムトコ会長は「契約がファンの権利を損なうというのなら、変更も可能だ」と表明。さっそくプレミアリーグや独立テレビ・プラスなどと契約見直しの協議に入った。