線路脇に建てられた慰霊碑に献花し、手を合わせる山崎一郎さん、フミ子さん夫妻。事故で娘の智美さんを失った=8日午前10時すぎ、東京都渋谷区で
長女智美さん(当時29)を亡くした山崎フミ子さん(65)は、夫の一郎さん(65)と手を合わせた。「事故がないことを祈るだけ。(05年4月兵庫県尼崎市で起きた107人死亡の)福知山線事故も防げたのではないか。失敗を繰り返してほしくない」と語った。
事故発生の午前9時1分には、東京メトロの梅崎寿社長らが慰霊碑の前で黙祷(もくとう)、献花して犠牲者の冥福を祈った。同社は7日、中野区の研修所内に「事故に学ぶ展示室」を設置。事故の新聞記事や写真を通じて社員に安全教育を行う。梅崎社長は「事故から得られる教訓を日常の業務にいかしていきたい」と話した。
http://www.asahi.com/national/update/0308/TKY200703080200.html