民主が予算案に反対するのは、一九九七年の会派結成以来、初めて。反対討論に立った石毛茂都議は「歳出を抑制しつつもさまざまな分野に配分している」と一定の評価をしながらも「震災対策や子育て支援は不十分。高齢社会対策にも危機感が見られない」と追及した。
さらに、石原知事の都政運営のあり方をやり玉に挙げ「知事と側近が都政をゆがめ、私物化している。恣意(しい)的な選択と予算執行が横行するなかでは、予算案は認めることができない」と声を張り上げた。
これに、自民の臼井孝都議が反論。施策への評価を一通り述べた後「民主の最近の言動について、一言申し上げる」と切り出した。
「合理的な根拠も対案も示さず反対するだけなら、知事選へのデモンストレーションとされてもやむを得ない」と批判した上で「ご都合主義で無責任な行為」と指弾した。
最後は「自民は、今後とも一貫して石原知事と手を携えながら、責任政党としての役割を全うしていく」と決意表明。党推薦を断られた石原知事に強烈な秋波を送った。
■吉田氏支援の各界著名人 賛同アピール発表
都知事選に共産党推薦で出馬する元足立区長の吉田万三氏(59)を支持する各界の著名人が七日、連名で賛同アピールを発表した。
経済同友会終身幹事の品川正治氏、作曲家の池辺晋一郎氏らが二月十四日から呼びかけ、今月六日現在、四百五十九人が賛同を表明。呼び掛け人の一人で、中村方子・中央大学名誉教授は都庁で記者会見し、「吉田さんに教育と福祉の面で期待したい」と述べた。
吉田氏を擁立した「革新都政をつくる会」の中山伸・代表世話人も同席。「反石原」で共通する前宮城県知事の浅野史郎氏と、候補者を一本化する可能性を記者団から問われると、「吉田氏の必勝に全力を尽くす」と否定。浅野氏の政策骨子について「憲法への発言が一言もない」などと批判した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070308/lcl_____tko_____000.shtml