九日にイオン、ダイエー両社がそれぞれ役員会を開き正式決定し、同日発表する。提携の実現により、売上高合計で六兆円規模の国内最大級の巨大流通連合が誕生。消費不振に悩む地方の小売業も巻き込んだ流通業界の再編が加速する可能性がある。
ダイエーの筆頭株主である丸紅を加えた三社は、昨年十月にイオンの資本参加を含めた提携協議の開始で合意。今年三月末の最終合意を目指して協議を進めてきた。当初の合意に沿って、イオンは丸紅が保有するダイエー株式の15%と、ダイエーが保有する食品スーパーのマルエツ株20%を月内に取得し、ダイエーとマルエツの第二位の株主になる。またイオンはダイエーに役員を派遣する見通し。
三社は、商品の共同仕入れによるコスト削減、ダイエーの老朽化した情報システムの再構築に向けた支援などで業務提携を進めるほか、オリジナルブランド商品の開発でも、ダイエーの「セービング」とイオンの「トップバリュ」に加え共通の新たなブランドを立ち上げる方向で検討しており、今後業務提携内容の具体化を急ぐ考え。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20070308/eve_____kei_____001.shtml