与党は七日の衆院憲法調査特別委員会理事懇談会で、採決の前提とみなされる公聴会の十五日開催を提案した。民主党は反対したが、中山太郎委員長(自民)が職権で、八日に委員会を開き公聴会開催を決める日程を固めた。
民主党の枝野幸男理事は理事懇後の記者会見で「公聴会には賛成できない。首相は、国民投票法案を政局の道具にしている。安倍氏が自民党総裁である限り、話をするつもりはない」と述べ、与党との協議に応じない方針を明言した。
これを受けて、与党は「民主党が賛成する可能性はなくなった。もう待つ必要はない」(自民党特別委理事)と判断。民主の賛否にかかわらず、採決に踏み切ることにした。
与党は二十二日にも委員会採決、二十三日に衆院本会議で採決し、参院に送付する構え。首相が繰り返し表明している憲法記念日(五月三日)までの成立を目指す。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20070308/mng_____sei_____000.shtml