アーレフからの脱会手続きを終え、記者会見をする上祐史浩氏(左から2人目)=8日午後、東京都世田谷区で
上祐前代表が7日夜、自らを含めて出家62人、在家3人の信徒が脱会することを現教団に伝えた。上祐前代表の脱会で、野田成人最高幹部(40)が現教団の代表に就任したという。
新団体は、松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚の影響を受けた教義や教材などを排除し、現教団との組織的な関与を禁じるという。松本死刑囚に対しては、「何らの位置づけも与えず、一連の事件の反省を求める」とした。
現教団は、松本死刑囚への依存を強める反上祐派信徒が中心を占め、野田幹部に反発していることから、不安定要素を抱えている。
公安調査庁は8日、新団体について、「依然として松本死刑囚の影響下にあるのではないか」とし、引き続き観察処分を実施する方針を示した。現教団の今後の動向についても、「野田代表のもとに一つの団体としてまとまるのか、注視する必要がある」とした。
http://www.asahi.com/national/update/0308/TKY200703080223.html