米航空宇宙局(NASA)は7日、恋敵と思い込んだ女性を連れ去ろうとしたとして誘拐未遂罪などで訴追された女性宇宙飛行士のリサ・ノワク被告(43)を8日付で免職し、身分を原籍の海軍に移すと発表した。
NASAの広報担当者は「犯罪事実を調査して決めた懲戒処分ではない。処分は海軍で検討されるだろう」としている。
同日付の米紙USAトゥデーによると、恋の相手の男性宇宙飛行士(41)は警察の事情聴取に対し、ノワク被告とはそれぞれが離婚する前の2004年ごろから「関係」が始まった“ダブル不倫”だったと話した。
ノワク被告は、同僚の男性飛行士が付き合っていた女性を空港で待ち伏せ、刺激性のあるスプレーを浴びせるなどして2月5日に逮捕された。
男性飛行士は06年後半からこの女性とも交際を始め、今年1月の第2週にノワク被告に別れを告げた。男性飛行士は妻と05年に、ノワク被告は逮捕の数週間前に夫とそれぞれ離婚した。
犯行時のノワク被告の車からは、女性が昨年12月にシャトル搭乗中の男性飛行士にあてた「(地球に戻ったら)服をはぎ取ってしまいたい」との生々しい電子メールが見つかったという。(共同)
ZAKZAK 2007/03/08