都議会民主党は六日、議員総会を開き、都議会第一回定例会で審議中の新年度一般会計予算案に反対することを決めた。同時に都知事選出馬を表明した前宮城県知事の浅野史郎氏を、結束して支援していくことも確認。石原慎太郎知事の三選阻止に向けて対決色を鮮明にした。
民主が予算案に反対するのは、一九九七年の会派結成以来初めて。本会議での採決は九日に予定され、自民、公明の賛成多数で可決される見通しだが、田中良幹事長は「議案の中身ではなく、石原都政ではいけないということを都民に伝えるための選択だ」と話した。
また、この日の予算特別委員会の締めくくり総括質疑では、馬場裕子政調会長が質問に立ち、石原知事の政治姿勢を激しく問いつめた。
馬場氏は、都が急きょ発表した低所得者の都民税軽減について「(財政に)大きな影響の出る区市町村の同意は得られているのか。税制をゆがめることにもならないか」と拙速な対応を批判。「議会にも話がなく、選挙用公約と受け止めざるを得ない」と述べた。
さらに石原知事が、ニートについて「ごくつぶし」と述べた、過去の発言を例に引きながら「いくら弱者対策を打ち出しても、せいぜい選挙向けのパフォーマンスだ」と切って捨てた。
これに対して、石原知事は「ネガティブキャンペーンだ」と憤りをみせた。
馬場氏は質問の終了間際には、石原知事が週刊誌上で学者の発言を引用して「文明がもたらした最も有害なものはババア」と発言した問題を取り上げ、与党系議員のやじで騒然となる中、「心ない発言は枚挙にいとまがない。知事の品格に泥を塗ることが繰り返されている」と追及した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070307/lcl_____tko_____000.shtml