川崎市の市立川崎病院の眼科外来で眼鏡店チェーンの店員が視力検査を行っていた問題で、独立行政法人国立病院機構・東京医療センター(東京都目黒区)でも、市立川崎病院に店員を派遣していた眼鏡店チェーン「オグラ」(東京都千代田区)を含む2社が、正式な契約を結ばないまま店員を病院内に常駐させ、患者の紹介を受けていたことが6日、わかった。
センターは「患者の利便を考え慣例になっていたが、不適切だった」として、入札で業者を選ぶように改善する。
センターによると、オグラのほかに派遣していたのは、「朝倉メガネ」(新宿区)。2社の店員らは日替わりで病院の眼科を訪れて別室で待機、眼科の医師が診察後、眼鏡の注文を希望する患者の紹介を受けていた。
店員は眼科外来の検査室で検査機器を使って視力検査をしていたが、センターは「眼鏡を作るための検査で診察とは無関係。眼圧検査などの医療行為は行っていない」と説明している。
センターでは、こうした派遣は「少なくとも20年以上続いていた」と説明。一方、朝倉メガネでは「40年以上前から」と話しており、始まった経緯はよくわかっていない。
国立病院内で民間業者が営業するには、一般競争入札を経て契約し、施設使用料を払うことが原則になっている。
東京医療センターは「以前から店員が出入りしていたことは把握していたが、問題がないと認識していた。しかし、特定業者との癒着と受け取られかねず、改善したい」としている。
朝倉メガネは「医者から紹介してもらえるメリットがあった。(医師に)金銭などは渡していない」と説明している。
オグラ営業部では「社員を出入りさせていたことは事実。医療行為は行っていないし、センターや眼科医との間で金銭のやり取りもない」としている。