記事登録
2007年03月06日(火) 10時00分

「ボッタクリ店」の最新手口日刊ゲンダイ

 歌舞伎町をはじめ、都内・近郊の歓楽街はどこも警察の取り締まりが厳しくなっている。「浄化作戦が進んだから安心」と思ったら大間違い。ボッタクリ業者たちは新たな手口で客を食い物にしている。そんなボッタクリ店の荒業を一挙紹介。前もって手口を知って、自分の身は自分で守ろう。

●飲食店では足元に注意!
「警察の取り締まりによってボッタクリ店の客引きは減りましたが、客引きを使わないボッタクリ店が見えないところで増えています」
 こう言うのは、風俗ライターの神村雪雄氏。最近のボッタクリは脅迫などはせず、さも合法的なように見せかけてプチボッタクリを繰り返す。中でも多いのは、“弁償ボッタクリ”という手口だ。
「これは、バーなどでわざと暗い足元や通路にガラス製のオブジェや陶製の壺(つぼ)などを置いておくというもの。酔った客はかなりの確率で足を引っ掛けて壊してしまう。それを口実に、弁償として飲み代とは別に数万円のカネを要求するんです。しかし脅迫的な態度ではなく、気の弱そうな店員が丁寧な言葉で“非常に心苦しいのですが、壊れた壺の代金を……”と切り出す。客はそれがボッタクリだと気づかずにカネを払うわけです」(神村氏)
 壊れた壺は1500円程度の中国製。れっきとしたボッタクリだ。

●セクパブに行くなら爪を切れ
 セクシーパブなどで横行しているのは、“血糊ボッタクリ”だ。前出の神村氏の解説を聞こう。
「“指入れOK”をうたうセクパブで行われている手口です。最近の“潮吹きブーム”のせいで、こうした店では客がかなり乱暴に女の性器をいじる場合が多い。そこで、女の子が膣に血糊を仕込んでおき、客が指を入れて動かした途端に“出血”させるのです」
 すると、女の子の悲鳴を聞きつけて店員が飛んでくる。
「女の子の傷が治るまでの休業補償として、5日分20万円を支払ってくださいなどとカネを請求する手口です」
 客にしてみれば、自分が女の子を乱暴に扱ったのは確かだから、まさかダマされているとは思わずに素直にカネを払ってしまうというわけだ。
「こうした店ではすべての客にボッタクリをしているわけではありません。狙われるのは爪が長い客だけ。こういうズボラ体質の客なら自分が悪いと思い込みやすいからです」
 悪質きわまるとはこのことだ。

●送迎付きソープの予約も要注意
 JR鴬谷駅周辺から送迎車で店に案内してくれるソープランドには、別の店の予約をした客を路上で狙い撃ちするボッタクリ店もある。
「送迎予約をする客は、本名ではなくたいてい“佐藤”とか“鈴木”といった単純な偽名を使います。そこでボッタクリ店側は、駅前で送迎車待ちとおぼしき男性に“佐藤さまですか?”などと聞いて回る。“はい佐藤です”と答えた客がいたら、“いま本店が予約でいっぱいなので、近くの2号店にご案内します”などと言って、自分たちの店に連れて行くんです」(地元ソープ店の店長)
 連れて行かれた店の料金は他店よりも1万〜2万高いが、こうした手口を用いるのは駅からも遠く女の子の質も最悪の弱小ソープ。客を横取りされた店はもちろん、客にとっても踏んだり蹴ったりだ。
 送迎車を予約するときは、もう少しひねった偽名を使った方がよさそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070306-00000004-gen-ent