皮切りは六日から始まる国立科学博物館のパネル展。桜を描いた絵画展や写真展、講演会、コンサート、いけばな展なども開かれる。学術文化・芸術の最先端を行く機関・施設が集積した上野公園ならではの試みといえる。
昨年四月、「上野の将来」について語り合う東京新聞の「We Love Tokyo座談会」が開かれた。浦井正明さん(寛永寺執事長)、佐々木正峰さん(国立科学博物館長)、宮田亮平さん(東京芸術大学学長)、元副知事の青山やすしさん(明治大学大学院教授)らが参加した。
この席上で、「これからは博物館も美術館も、社会や地域に貢献していく活動が大事になる」と佐々木さんが発言。「桜」をテーマにしたコラボレーションを提案した。
これをきっかけに、座談会に参加した各館と都公園緑地事務所が加わり「上野公園コラボ・イベント実行委員会」を発足。上野観光連盟や上野まちづくり協議会のほか、地元商店会も今回、各館のイベント内容や日程を紹介するちらし作りで協力した。
国立科学博物館の広報課長、石川昇さんは「花見をしながらの宴会もいいですが、この機会にさまざまな角度から桜の魅力にふれ、学習してほしい」と話している。
イベントの内容や日程は各館によって異なる。問い合わせは、各館へ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070306/lcl_____tko_____000.shtml