捜査2課の調べでは、鈴木容疑者は05年5月〜06年7月の間、神戸市の女性(77)らから、債権回収名目に詐取した約1億7800万円を都内のマンションに設置した私書箱に送らせたほか、東京都港区の男性(70)らから、架空請求に応じた人に「完済証明書」を発行すると偽って詐取した約4800万円を、他人名義の銀行口座などに入金して、犯罪収益を隠匿した疑い。
同課では、振り込め詐欺などで不当に得た利益は総額約4億2000万円に上るとみている。このうち、他人名義の口座に送金したものを犯罪収益の隠匿と判断した。
鈴木容疑者の家族や親族名義で10の銀行口座に預金されていた現金約2600万円と鈴木容疑者の妻の親族宅に隠されていた3000万円を差し押さえた。
http://www.asahi.com/national/update/0306/TKY200703060291.html