長沼氏によると、出入金伝票や帳簿、リストは〇一年六−七月から九月ごろのもので二千五百件以上の献金を記載。領収書控えは七月十三−二十八日。中には、政治資金規正法で献金を禁じている在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)系の「在日本朝鮮群馬県商工会」の献金も含まれていた。書類四点の中での整合性はあるという。
長沼氏は、資料に押印されていた県連の印鑑について「似ている」とした。当時の書類作成者は「自分で書いたものもあるし、書いていないのもある」と答えたという。書類に記された献金は収支報告書に記載がなく、書類はヤミ献金の裏付けになるが、長沼氏は「第三者が手を加えた可能性があり、オリジナルかどうか不明」などとあいまいな説明を繰り返した。
長沼氏によると、資料を見た角田参院議員は「ふーん」とだけ感想を言い、「(長沼氏が)個人として預かったのだから個人で対応してほしい」と話したという。長沼氏は、当時の県連事務局長に話を聴くとしたが、県連の最高執行役員会議の開催予定はなく、県連が機能不全に陥っていることも露呈した。 (石屋法道)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20070306/lcl_____gnm_____001.shtml