米国産ソーセージに牛肉が混入した疑いがあるとして、厚労、農水両省は3日までに、食品衛生法違反などの疑いで、出荷業者の食肉加工品の輸入を停止した。狂牛病(BSE)騒動以来、米国からの牛肉加工品の輸入は認められていない。米側は牛肉の月齢条件撤廃を日本に突きつけたばかりだが、米の安全管理はどうなっているのか。
両省によると、神戸港に先月20日、到着した米国産ソーセージの包装フィルムに「牛肉」と印字があった。両省は現在、成分分析を進めている。米政府が発行した輸出証明書には原料が鶏肉や豚肉と記されていた。
こうしたなか、米通商代表部は年次報告を発表し、月齢条件を撤廃し、さらなる牛肉と加工品の輸入を日本に求めた。
現在、米国産の生牛肉にはBSEのリスクが低い月齢20カ月以下の牛で、特定危険部位の除去が条件付けられている。
ようやく牛丼チェーン店で米国産牛肉が並び始めた矢先、米側の傲慢(ごうまん)な態度と管理体制の怠慢が、冷や水を浴びせることにならなければよいのだが…。
ZAKZAK 2007/03/05