問題のノートは横書きで、日付のあとに引き継ぎが個条書きされている。その中に「これから初診の方は上のようにカルテに記入して下さい」との記載があり、カルテへの記入法を図示してあった。
また、眼圧検査を指す「NCT」という用語を使い、「老検の場合はNCT必ず測定する」「再来患者は視力とNCT」という記載もあった。
市によると、眼圧検査は医療行為に当たる可能性があるといい、医師、医師の指示を受けた看護師、視能訓練士らでなければできないとされている。
店員を派遣していた眼鏡店チェーン「オグラ」(東京都千代田区)によると、交代で検査した店員の中にこれらの資格を持った者はいなかった。
市立川崎病院は、3日の記者会見で「(店員は)眼圧検査をやっていない」と説明。これに対し、病院を監督する市地域医療課では「市民が納得できる説明がないならば告発も検討せざるを得ない」と徹底追及の構えを見せている。
市は同病院に文書で経緯を説明するよう求めており、今後、さらに詳しい調査も行う方針。