記事登録
2007年03月03日(土) 10時04分

予算案、衆院通過 46年ぶりの徹夜本会議採決朝日新聞

 07年度予算案は3日午前3時52分、衆院本会議で自民、公明の与党の賛成多数で可決された。野党が提出した金子一義・予算委員長、佐藤勉・総務委員長、伊藤達也・財務金融委員長の解任決議案のうち、金子氏と佐藤氏への決議案は与党の反対多数で否決され、伊藤氏への決議案は撤回された。予算案が衆院を通過したことで、審議の舞台は週明けから参院予算委員会に移る。

 衆院事務局によると、予算案が午前0時を超えて未明に衆院本会議で採決される事態は、池田内閣の所得倍増計画に基づく最初の予算案が採決された1961年以来46年ぶりになる。

 3日未明まで続いた本会議での攻防は、徹夜国会で与野党双方の議員に疲労の色が濃くなってきたこともあって、自民党の中川秀直幹事長と民主党の鳩山由紀夫幹事長が中心となって日の出前の手打ちが図られた。

 その結果、野党は伊藤氏に対する決議案を午前3時前に撤回するが、その代わり、与党は総務委と財務金融委で採決された予算関連法案の本会議採決を6日に先送りすることで合意、中川氏と鳩山氏が議場で握手を交わした。与野党痛み分けでそれぞれのメンツを保った上で、予算案だけを本会議で採決、散会した。

 一方、予算案の衆院通過を受けて、自民、民主の参院国対委員長が3日午前に会談した。その結果、国会は不正常ではないことを確認した上で、週明けの5日に参院予算委員会を開いて、基本的質疑に入ることで与野党が合意した。

http://www.asahi.com/politics/update/0303/004.html