山形テレビ(山形市)が、番組内で使用したコンピューターグラフィックス(CG)は、山形新聞に掲載されたイラストを無断で利用したものだったとして、報道制作担当の碓井祐司取締役ら5人を懲戒処分としたことが3日わかった。
山形テレビによると、今年2月7日夕放送のニュース番組の特集で脳の障害を取り上げた際に使ったCGが、2006年2月10日付の山形新聞に掲載されたイラストと酷似していた。取材・制作を担当した山形市の制作プロダクションが、イラストを参考にしてCGを作成したという。
山形テレビは山形新聞の指摘を受けて社内調査を行い、無断利用が判明。碓井取締役と報道制作局長、報道制作センターの部長と副部長の4人をけん責、同センターの担当デスクを戒告とした。処分は2月27日付。
山形テレビは「外部の制作会社が作ったものに対し、十分なチェックができなかった」としている。