2007年03月02日(金) 10時00分
タミフル服用の中2また転落死(日刊ゲンダイ)
27日午前1時20分ごろ、仙台市宮城野区のマンション11階から、中2の男子生徒(14)が転落したと、生徒の母親(41)から110番があった。生徒は病院に運ばれたが、全身を強く打っており死亡した。転落前にインフルエンザ治療薬タミフルを服用しており、仙台東署は関連を調べている。
生徒は風邪をひき、26日は学校を欠席。仙台市内の医院でインフルエンザと診断され、タミフルの処方を受けて同日夕方以降、自宅で服用したという。就寝後の27日未明、母親に「トイレに行く」と言って11階の自宅玄関から外へ出て、通路の約1.3メートルの柵を越え、約30メートル下のアスファルトの駐車場に転落した。遺書などは見つかっておらず、自殺の可能性は低い。
今月16日にも愛知県蒲郡市でタミフルを服用した中2女子(14)がマンション10階から転落死する事故が起きた。これまでタミフル服用後に死亡した例は全国で54件に上る。うち異常行動とみられるケースは3件で、すべて10代。遺族らは異常行動がタミフルによる副作用と主張しているが、厚労省は大半のケースについてタミフルとの因果関係に否定的な見解を示している。
柳沢厚労相も27日の閣議後会見で「因果関係が明らかでないと責任ある対応を取ることはできない」と述べ、服用時に特別な注意喚起などは行わない考えを示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070302-00000008-gen-ent