多比良氏は、専門誌に載せた論文の実験データが再現できないと指摘され、調査した東大が昨年12月、論文の捏造(ねつぞう)は断定しないまま「大学の名誉または信用を著しく傷つけた」などとして助手とともに懲戒解雇した。
弁護団によると、訴状は懲戒解雇について▽実験データはグループミーティングで討議している▽担当の元助手は博士号を持ち、研究をまかせるのは自然▽東大の他の処分例や、他大学での論文不正の処分例と比べて、あまりにも重い——などと主張。
浜田純一・東京大副学長の話 訴状の内容を検討して、対応したい。いずれにしても、東京大学としては、大学人の基本である研究者倫理の大切さを訴えていきたい。
http://www.asahi.com/national/update/0302/TKY200703020314.html